HSコード: 901835
体外式膜型人工肺(ECMO)
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📋 コード構造

章
第90章は、光学、写真、映画、計量、検査、医療用又は外科用の機器及び装置、精密機器及び装置、並びにこれらの部分品及び附属品を対象とする。本章はHS体系の中で最も技術集約度の高い章の一つであり、眼鏡や顕微鏡からCT装置、心臓ペースメーカーまで、各種の精密器械を包含する。その核心的な特徴は、商品が測定、検出、治療、手術などの専門的機能を有し、通常は高い付加価値を伴うことである。本章には医療用消毒器械、機械療法器具、マッサージ器具なども含まれるが、一般の機械又は電気機器(第84章又は第85章に分類)は除外される。
項
税目9018は、医療用、外科用、歯科用又は獣医用の機器及び器具(シンチグラフィ装置、その他の電気医療装置及び視力検査機器を含む)を対象とする。具体的には、心電計、超音波診断装置、核磁気共鳴画像装置、CTスキャナ、人工呼吸器、麻酔器、透析装置、体外循環装置などを含む。本税目は電気医療機器と非電気的手術器械の両方を含む。ただし、整形外科用器具(9019)、義肢(9021)、歯科用椅子(9402)及び一般の医療用家具は除外される。
桁ごとの解説
コード901835は6桁の子目である。最初の2桁「90」は第90章(光学、医療等の精密機器)を表す。第3~4桁「18」は税目9018(医療用、外科用、歯科用又は獣医用の機器及び器具)を表す。第5~6桁「35」は子目9018.35を表し、具体的には「体外式膜型人工肺(ECMO)」である。HS分類において、ECMOは体外循環により血液の酸素化と二酸化炭素の除去を実現する生命維持装置として、明確に9018.35に分類される。この子目は、重症治療におけるECMOの重要性を反映して2022年版HSで新設された。その下に更なる細分はないが、各国は機能(ポンプの有無、モニタリングの統合の有無など)に応じて8~10桁コードに延伸する可能性がある。
分類根拠
体外式膜型人工肺(ECMO)が他のコードではなく9018.35に分類される理由は以下のとおりである。1)ECMOは人体治療に直接使用される生命維持装置であり、9018の「医療用機器」の定義に合致する。2)その核心的機能は体外循環と酸素化であり、心血管治療装置に属し、一般のポンプや人工呼吸器ではない(9019の呼吸器具には体外循環は含まれない)。3)ECMOは8481(弁)や8413(ポンプ)には分類されない。完全な医療システムとして、その機能は単一部品を超えているためである。したがって、9018.35はECMO専用に設けられた子目であり、分類の正確性を確保している。

📝 申告要素

品名(中英文)
申告商品の標準名称。HSコードの記載と一致させる必要があり、中国語は「体外膜肺氧合机」、英語は「Extracorporeal Membrane Oxygenation Machine」、略称はECMO。
⚠️ 「人工肺」や「体外循環装置」と誤記し、分類上の紛争を招く。
ブランド(中国語及び外国語)
製造業者の登録商標を記入する。例:「迈柯唯 MAQUET」、「索林 Sorin」など。ブランドがない場合は「無」と記入。
⚠️ 販売店のブランドを製造ブランドと誤って申告する、又は外国語ブランドの記入を漏らす。
型番
機器の特定の型番を記入する。例:「Rotaflow」、「CARDIOHELP」など。同一ブランド内の異なる仕様を区別するために使用する。
⚠️ 型番とシリーズを混同し、例えば「Rotaflow」シリーズを具体的な型番と誤って申告する。
用途
機器の用途を簡潔に記載する。例:「心肺機能不全患者の体外生命維持に使用」。医療治療目的を反映する必要がある。
⚠️ 「医療用」と曖昧に記入し、具体的な治療場面を説明していない。
作動原理
機器がどのように酸素化を実現するかを説明する。例:「遠心ポンプにより血液を膜型人工肺に送り、ガス交換を行う」。核心的なメカニズムを強調する。
⚠️ 「体外循環」のみを記載し、酸素化やガス交換に言及していない。
ポンプの有無
機器に血液ポンプ(遠心ポンプやローラーポンプなど)が含まれているかを明確にする。ポンプ付きのECMOは通常9018.35に分類され、ポンプなしの場合は他の子目に分類される可能性がある。
⚠️ ポンプ付きとポンプなしのECMOを混同し、分類ミスを招く。
構成部品
主要部品を列挙する。例:「本体、遠心ポンプ、膜型人工肺、回路、モニタリングシステム」。税関が完全な機器かどうかを判断するために役立つ。
⚠️ 「本体」のみを記載し、主要部品を無視すると、部品と誤認される可能性がある。
包装仕様
包装方法と数量を記入する。例:「1台/木箱」。検査と統計に影響する。
⚠️ 包装数量や単位の記入を漏らし、通関申告書が返戻される。
記入例:
通関申告要素の記載例: 品名:体外式膜型人工肺(ECMO) ブランド:迈柯唯 MAQUET 型番:Rotaflow 用途:心肺機能不全患者の体外生命維持に使用 作動原理:遠心ポンプにより血液を膜型人工肺に送り、ガス交換を行う ポンプの有無:遠心ポンプ付き 構成部品:本体、遠心ポンプ、膜型人工肺、回路、モニタリングシステム 包装仕様:1台/木箱 HSコード:90183500
よくある間違い:

🎯 分類ロジック

判定根拠
分類の核心的判断根拠:1)商品の機能が体外式膜型人工肺、すなわち体外循環による血液の酸素化と二酸化炭素の除去であるか。2)部品や附属品ではなく、完全な医療機器を構成するか。3)実験用や動物用ではなく、人体治療に使用されるか。4)ポンプ、膜型人工肺などの核心部品を備えているか。これらの条件を満たす場合、9018.35に分類される。膜型人工肺やポンプのみの場合は、部品として分類される(9018.90)。動物用ECMOの場合も、税目が獣医用機器を包含するため、9018.35に分類される。
混同しやすいコード:
901890 - その他の医療用機器及び器具
9018.90は包括的子目であり、列挙されていない医療機器を包含する。ECMOには専用子目9018.35があるため、9018.90には分類されない。ただし、ECMOの部品を単独で申告する場合は9018.90に分類され得る。
901920 - オゾン治療、酸素治療、噴霧治療、人工呼吸その他の治療用呼吸器具
9019.20には人工呼吸器、酸素マスクなどが含まれるが、ECMOは体外循環装置であり、直接呼吸ガスを供給するものではないため、9018.35に分類される。
841370 - その他の遠心ポンプ
8413.70は汎用ポンプであるが、ECMOは統合医療システムであり、そのポンプは専用部品であるため、完成品は9018.35に分類される。遠心ポンプを単独で輸入する場合は8413.70に分類される可能性がある。
902214 - 医療用、外科用又は獣医学用のX線機器
9022はX線機器であり、ECMOとは機能が全く異なるが、同じ医療機器に属するため「医療」の文字で混同されやすい。
901819 - その他の電気診断機器
9018.19には心電計、脳波計などの診断機器が含まれるが、ECMOは治療機器であるため、9018.35に分類される。
セルフチェック:

❓ よくある質問

Q: ECMOのHSコード901835は2022年版HSで初めて登場したが、以前はどのように分類されていたか?
A: 2022年版以前は、ECMOに専用子目がなく、通常は9018.90(その他の医療機器)又は9018.19(その他の電気医療装置)に分類されていた。2022年版HSでは、重症治療におけるECMOの重要性を反映して9018.35子目が新設され、分類がより正確になった。企業が旧版コードを使用する場合は、更新に注意する必要がある。
Q: ECMO輸入時、申告要素「ポンプの有無」はどのように分類に影響するか?
A: 9018.35子目は明確に「体外式膜型人工肺」であり、通常は完全なポンプ付きECMOシステムを指す。ポンプなしのECMO(膜型人工肺と回路のみなど)を輸入する場合は、9018.90や他の子目に分類される可能性がある。したがって、申告時にはポンプの有無を明確にし、分類上の紛争を避ける必要がある。
Q: ECMOの膜型人工肺を単独で輸入する場合、どのコードに分類すべきか?
A: 膜型人工肺はECMOの専用部品であり、単独で輸入する場合は9018.35(完成品)ではなく、部品として分類すべきである。通常は9018.90(その他の医療機器の部品)に分類されるが、他の子目の部品を構成するかどうかを確認する必要がある。詳細な技術資料を提供し、税関の事前分類により確定することを推奨する。
Q: ECMOと血液透析装置(9018.49)はどのように区別するか?
A: ECMOは主に心肺機能不全の体外生命維持に使用され、核心は酸素化と循環である。血液透析装置(9018.49)は腎機能不全に使用され、半透膜を通じて代謝老廃物を除去する。両者は機能が異なり、HSコードも異なる。ECMOは9018.35、透析装置は9018.49に分類される。
Q: ECMOの関税率はどのように調べるか?
A: 関税率は輸入国、原産地、貿易協定などにより決定される。企業は輸入国税関の公式サイトでHSコードに対応する税率を調べるか、中国税関の「輸出入税則」を使用できる。税率は変動するため、最新版を基準にすることを推奨する。また、ECMOは医療機器免税政策の対象となる可能性があるため、確認が必要である。
Q: ECMO輸出時に輸出許可証は必要か?
A: ECMOはハイテク医療機器であり、一部の国では輸出管理が実施されている可能性がある。企業は自国の輸出管理リスト(中国の「両用物項及び技術輸出入許可証管理目録」など)を確認する必要がある。ECMOが記載されている場合は許可証の申請が必要である。一般の民用ECMOは規制対象外の可能性があるが、税関や商務部門に相談することを推奨する。
Q: ECMOのHSコードは各国で一致しているか?
A: HSコードの最初の6桁は国際的に統一されているが、各国は8~10桁に延伸する可能性がある。例えば、中国税関は90183500を使用し、米国HTSUSは9018.35.00である。企業は輸入国の要求に応じて完全なコードを記入する必要がある。最初の6桁は一致するが、後続の桁は異なる場合があるため、対象国の税則を確認する必要がある。
Q: ECMOの部品と完成品をどのように判断するか?
A: 完成品とは、完全なECMO機能を備え、独立して使用できる機器を指す。部品とは、ECMO機能を独立して完成できない部品(膜型人工肺、ポンプヘッド、回路など)を指す。輸入時に核心部品(ポンプや膜型人工肺など)が欠けている場合は、部品と見なされる可能性がある。製品説明書と機能説明を提供し、税関の判定を基準とすることを推奨する。
⚠️ 免責事項:本ページのHSコード分類、申告要素、関税率、規制条件は参考情報であり、通関分類に関する法的助言を構成するものではありません。関税率・規制は変更される可能性があり、税関総署の最新公告および現場判断が優先されます。輸出入の通関手続きは専門の通関業者または税関機関にご相談ください。