💡 詳細解説
「賠夫人折兵」は、文字通りには夫人を失った上に兵士まで失うという意味で、便宜を得ようとしてかえって二重の損失を被ることを例えたものである。この成語は『三国志演義』に由来し、周瑜が孫権の妹である孫尚香を餌にして劉備を呉に誘い込み、劉備を拘留して荊州を取り戻そうと企てたが、劉備は諸葛亮の錦囊の妙計によって孫夫人を娶り無事に帰還し、周瑜が兵を追撃させたものの大敗したため、「周郎の妙計天下を安んずるも、夫人を賠い兵を折る」と言われた。これは、他人を陥れようとしてかえって自分が大きな損をした場合によく用いられ、皮肉や他人の失敗を面白がるニュアンスを含む。文化的背景としては、中国の伝統文化における「鶏を盗もうとして米を一粒失う」という知恵を表しており、小さな利益を貪ってかえって害を受けることのないよう人々に警告している。感情的色彩はやや否定的で、利口ぶってかえって失敗する行為をからかったり批判したりする際によく使われる。