📖 詳細解説
FCA(Free Carrier、運送人渡し)は、国際商業会議所(ICC)のインコタームズにおける用語の一つで、売主が指定された場所で貨物を買主が指定した運送人またはその他の者に引き渡した時点で引渡しが完了することを意味します。FCAは、複合輸送を含むあらゆる輸送方式に適用されます。使用場面:買主が主輸送を手配する場合、売主は貨物を指定場所(売主の倉庫、コンテナヤード、空港など)まで運び、輸出通関手続きを行うだけで済みます。注意点:1. 指定場所が売主の所在地である場合、売主が積込みを担当します。他の場所である場合、売主は荷降ろしを担当しません。2. 売主は輸出通関手続きを行わなければなりませんが、輸入通関手続きを行う義務はありません。3. リスク移転のポイント:貨物が運送人に引き渡された時にリスクが買主に移転します。4. FOBとの違い:FOBは海上輸送および内陸水路輸送にのみ適用され、リスクは貨物が本船に積み込まれた時に移転します。一方、FCAはあらゆる輸送方式に適用され、リスクは貨物が運送人に引き渡された時に移転し、売主は積込みを担当しません。5. EXWとの違い:EXWでは売主は輸出通関手続きを行いませんが、FCAでは売主が輸出通関手続きを行う必要があります。したがって、FCAはEXWよりも買主にとって便利であり、FOBよりも柔軟です。