📖 詳細解説
固定相場制とは、一国の通貨と他国の通貨との交換比率が基本的に固定されている、または変動幅が極めて小さな範囲(通常1%以内)に制限されている為替制度を指す。貿易実務において、固定相場制は長期契約や大口注文の際にコストと利益を確定し、為替の激しい変動による損失を回避するためによく用いられる。使用場面としては、輸出見積もり、輸入コスト計算、クロスボーダー融資、信用状決済などが挙げられる。注意点:固定相場制は絶対に不変ではなく、中央銀行の介入や切り上げ・切り下げによって調整される可能性がある。自国通貨が過大評価されると輸出競争力が低下し、過小評価されると貿易摩擦を引き起こす可能性がある。変動相場制と比較すると、固定相場制は安定性が高いが柔軟性に欠ける。ペッグ制とは異なり、固定相場制は通常、法定平価と介入義務を伴う。貿易実務に従事する者は、固定相場制の持続可能性を評価するために、中央銀行の政策および外貨準備高に注目する必要がある。