📖 詳細解説
付加価値基準(Value-Added Criterion)は、原産地規則における中核的な判定基準の一つであり、貨物が実質的な変更を経て原産資格を取得したかどうかを判断するために用いられます。その核心的な論理は、一国または地域内で輸入原材料や半製品を加工・生産することにより、最終製品の価値が投入された非原産材料の価値と比較して一定の割合で増加することです。その付加価値の幅が協定や法規で定められた閾値(通常は百分比で表示)に達した場合、その製品はその国原産と認定されます。この基準は、自由貿易協定(RCEP、USMCAなど)や一般特恵(GSP)の原産地判定によく用いられます。使用場面には、企業が原産地証明書を申請する、関税優遇を受ける、アンチダンピングや貿易摩擦に対応するなどが含まれます。注意事項:協定ごとに付加価値率の計算方法や閾値が異なります(控除法、累加法など)。企業は現地調達率、直接労務費、製造間接費などを厳密に計算する必要があります。付加価値基準は、関税分類変更基準や特定の加工工程基準と併用されることが多く、企業は最も有利な規則を選択すべきです。「完全獲得基準」とは異なり、付加価値基準は輸入成分を含む製品に適用されます。「関税分類変更基準」と比較して、関税番号の変化よりも価値構成に重点を置きます。