📖 詳細解説
従量税(Specific Duty)は関税の賦課方式の一つであり、輸出入商品の計量単位(重量、数量、体積、長さなど)に基づいて固定金額の関税を課すもので、貨物の価値に対する百分比で計算するものではない。計算式は、納付すべき関税額 = 貨物の計量単位数 × 単位当たりの従量税率。主に原油、鋼材、穀物、酒類など、大口で同質的かつ規格が統一された商品に用いられ、価格変動による関税収入の不安定化を避けることができる。注意点として、従量税は低価値商品に対しては実際の税負担が高くなる可能性があり、高価値商品に対しては税負担が軽くなるため、従価税と組み合わせて用いられることが多い(選択税や複合税など)。従価税(Ad Valorem Duty)との違いは、従価税は貨物価値の百分比で課税され価格の影響を大きく受けるのに対し、従量税は価格とは無関係で数量のみに関係することである。外国貿易の見積りやコスト計算では、輸入国がどの賦課方式を採用しているかを明確にし、関税コストを正確に見積もる必要がある。