💡 詳細解説
「門を閉めて賊を捕らえる」とは、文字通りには門を閉ざして盗賊を捕まえるという意味である。『三十六計』の一計として、その核心は次の点にある。敵が孤立し、弱小であるか、あるいは我が方の奥深くまで侵入している時には、速やかにその退路を断ち、包囲の態勢を整え、そして一挙に殲滅すべきである。この計略は「強攻」ではなく「囲困」を重んじ、出口を封鎖し、兵糧や援軍を断つことによって、敵を絶体絶命の窮地に追い込み、最終的に降伏か壊滅を余儀なくさせる。軍事上では、少数の侵入する敵や孤立無援の部隊に対処する際によく用いられ、商業競争、スポーツの試合、さらには日常生活においても、相手の取り得る退路や言い訳をすべて塞いでから、悠々と問題を解決するという意味に引申される。この成語には主動的、果断、智略をもって勝ち取るという色彩があり、戦略上の周到な布陣を体現すると同時に、「瓮中捉鳖」(かめの中のすっぽんを捕らえる)のような必勝の自信も含意している。