💡 詳細解説
「一字の師」とは、一文字の誤りを正してくれた人を、自分の師と仰ぐことを指す。この成語は『五代史補』に由来し、唐代の詩人・鄭谷が詩僧・斉己の『早梅』の詩句「前村深雪里、昨夜数枝開」の「数枝」を「一枝」に改めたところ、斉己が鄭谷を「一字の師」として拝したという故事を伝えている。学問や文章を書く上で、たとえ一文字の教えであっても、虚心に受け入れ、相手を尊敬すべきことを強調している。使用場面としては、文学創作や学術研究、日常の交流において、他人が自分の作品に対して鋭い修正意見を述べ、自分が大きな利益を得た場合を形容することが多い。この成語は褒義と謙虚さを帯びており、古人の「一字千金」という厳格な態度と師を重んじる美徳を体現し、また、下問を恥じず、ますます精を出すよう人々を励ましている。