💡 詳細解説
「一敗地に塗れる」は、文字通りの意味では「一度失敗すれば、肝脳が地に塗れる」となり、完全に失敗し、収拾がつかない状態に陥ることを表します。この成語は『史記・高祖本紀』に由来し、劉邦が沛県で挙兵した際、沛県の父老たちが彼を首領に推挙したところ、劉邦は謙遜して「天下まさに乱れ、諸侯並び起つ。今、将を置くに不善なれば、一敗地に塗れん」と言いました。これは、推挙された将軍が適切でなければ、一度失敗すれば肝脳が地に塗れるほど悲惨な結果になるという意味です。後に「一敗地に塗れる」は、惨敗を形容する言葉として、軍事上の潰走だけでなく、政治、商業、スポーツ、試験などの分野における完全な失敗にも広く用いられるようになりました。その感情的ニュアンスは消極的で、失敗の深刻さと取り返しのつかなさを強調し、しばしば惜しむ気持ち、嘲笑、あるいは警告の意味を帯びます。使用時には主に述語、連体修飾語、または補語として用いられ、極めて悲惨に敗れ、全く挽回の余地がないことを形容します。