HSコード: 700800
多層断熱ガラス
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📋 コード構造

章
第70章はガラス及びガラス製品を対象とし、板ガラス、ガラス繊維、ガラス器、ガラス器具、ガラスビーズ等を含む。本章の範囲は原料ガラスから各種完成ガラスまで及ぶが、ガラス製玩具、ガラス製模造宝飾品、ガラス製光学素子(第90章)等は除外される。核心はガラス材料の加工度と最終用途にある。
項
税目7008は多層断熱ガラス(複層ガラス)を専ら指し、2枚以上のガラスとスペーサー、シーラントを組み合わせて構成され、中間に乾燥空気又は不活性ガス層を形成し、建築、冷蔵、輸送機関等の分野で断熱・防音に用いられる。本税目は多層構造のみを含み、単層強化ガラス(7007)や合わせガラス(7007)は含まない。
桁ごとの解説
最初の2桁70:第70章、ガラス及びガラス製品。第3-4桁08:税目7008、多層断熱ガラス。第5-6桁00:子目7008.00、本税目下でこれ以上細分されず、すべての多層断熱ガラスが本子目に分類されることを示す。注意:HSコードで第5-6桁が00の場合は通常更に細かい子目がないことを示すが、実際の通関時には各国税関の要求に応じて完全な10桁コードを記入する必要がある。
分類根拠
本商品は複数のガラスをスペーサーで密封して中空層を形成し、核心機能は断熱・防音であり、7008「多層断熱ガラス」の定義に合致する。7007(強化又は合わせガラス)に分類されないのは、その構造が多層空腔であり合わせ層ではないため;7610(アルミニウム製構造物)に分類されないのは、主体がガラスであるため;7005(フロートガラス)に分類されないのは、既に深加工されて組立品となっているため。

📝 申告要素

品名
申告商品の標準名称で、実際の貨物と一致させる必要があり、例えば「多層断熱ガラス」又は「複層ガラス」。
⚠️ 「強化ガラス」又は「合わせガラス」と誤って申告し、分類誤りを招く。
構造構成
ガラス枚数、スペーサー材質、シーラント種類、不活性ガス充填の有無等を説明する。
⚠️ 「複層ガラス」とのみ記載し、具体的な層数やガス種類を説明していない。
寸法規格
長さ、幅、厚さ(総厚及び単片ガラス厚さ)を含み、単位はミリメートル。
⚠️ 総厚又は単片厚さを省略し、7008に該当するか判断できない。
ガラス種類
フロートガラス、強化ガラス、Low-Eガラス等、各ガラスの加工状態を明記する必要がある。
⚠️ Low-Eガラスを普通ガラスと誤って申告し、分類や審査価格に影響する。
用途
具体的な使用場面、例えば建築カーテンウォール、ドア窓、冷蔵設備、輸送機関等。
⚠️ 用途の記載が「建築用」等と大まかすぎ、具体性に欠ける。
ブランド及び型番
メーカーブランドと製品型番、ブランドがない場合は「無」と記載。
⚠️ ブランドと型番を混同、又は型番を漏らし対応できない。
スペーサー材質
アルミスペーサー、ステンレススペーサー、暖辺スペーサー等、分類や審査価格に影響する。
⚠️ スペーサー材質を無視し、ガラス部分のみ記載する。
記入例:
品名:多層断熱ガラス(複層ガラス);構造構成:2枚の6mmフロートガラス、12mmアルミスペーサー、ブチルゴムシーラント、中間にアルゴンガス充填;寸法規格:長さ2000mm×幅1500mm×総厚24mm;ガラス種類:外層Low-Eガラス、内層普通フロートガラス;用途:建築カーテンウォール用;ブランド:南玻;型番:LOW-E-6+12A+6;スペーサー材質:アルミ。
よくある間違い:

🎯 分類ロジック

判定根拠
分類の核心根拠:1)商品構造が多層ガラスの組合せで中間に乾燥空気又は不活性ガス層を形成しているか;2)断熱・防音に用いられるか;3)深加工(強化、合わせ等)されているが多層空腔構造を変更していないか。単層ガラスは強化又は合わせ加工されていても7008に分類されない。多層ガラス中にPVBフィルムが挟まれている場合は合わせガラスに属し、7007に分類される。
混同しやすいコード:
7007 - 強化又は合わせガラス
7007は強化ガラスと合わせガラスを含み、合わせガラスは2枚のガラスにPVBフィルムを挟み、空腔はない;7008は多層ガラス間に空腔があり、通常ガス又は乾燥空気が充填される。
7005 - フロートガラス及び表面研磨ガラス
7005は更に加工されていない単片ガラスで、多層構造はない;7008は多層組立品に加工され、断熱機能を有する。
7610 - アルミニウム製構造物及び部品
7610はアルミ製ドア窓、カーテンウォールフレーム等で、アルミスペーサーを単独で輸入する場合は7610に分類されるが、複層ガラス全体は7008に分類される。
7003 - 鋳造又は吹製ガラス板
7003は未加工の鋳造又は吹製ガラス板で、多層構造はない;7008は深加工された多層断熱ガラス。
セルフチェック:

❓ よくある質問

Q: 多層断熱ガラスと合わせガラスはHSコード上でどのように区別しますか?
A: 多層断熱ガラス(7008)は2枚以上のガラスとスペーサーで密封して空腔を形成し、中間に乾燥空気又は不活性ガスを充填し、フィルムはない。合わせガラス(7007)は2枚のガラスにPVBフィルムを挟み熱圧成形され、空腔はない。通関時には構造記載に基づき正確に区別する必要があり、誤申告は分類誤りや罰金を招く可能性がある。
Q: 複層ガラスのスペーサー材質はHSコードに影響しますか?
A: スペーサー材質はHSコードに影響しない。アルミ、ステンレス、暖辺スペーサーいずれであっても、全体が多層断熱ガラスであれば7008.00に分類される。ただしスペーサー材質は申告要素の一つであり、正確に記入する必要があり、税関審査価格や原産地判定に影響する。
Q: 多層断熱ガラスの申告要素では、総厚と単片厚さの両方を提供する必要がありますか?
A: はい、総厚と単片ガラス厚さはどちらも重要な申告要素です。総厚は分類(多層構造か確認)に影響し、単片厚さは審査価格や機能判定に影響します。例えば6+12A+6は2枚の6mmガラス、12mm空気層を表します。
Q: 複層ガラスにアルゴンガスを充填した場合、HSコードは変わりますか?
A: 変わりません。不活性ガス(アルゴン、クリプトン等)を充填した複層ガラスも7008.00に分類されます。ただし充填ガス種類は申告要素であり、「構造構成」に明記する必要があります。ガス入りガラスは価格が高く、税関審査価格に影響する可能性があるためです。
Q: 多層断熱ガラスのHSコードは各国で一致していますか?
A: 最初の6桁のHSコードは国際的に7008.00で統一されていますが、各国で後4桁の細分が異なる場合があります。例えば中国の10桁コードは7008001000(多層断熱ガラス)等、米国HTSは7008.00.00です。通関時には目的国の完全なコードを使用する必要があります。
Q: 多層断熱ガラスの輸入関税率はどのように調べますか?
A: 関税率は変動するため、各国税関の公式サイト又は公式データベースで確認することをお勧めします。例えば中国では「中華人民共和国輸出入税則」、米国ではHTSUSを確認します。最恵国税率、協定税率等の差異や、アンチダンピング税の有無に注意が必要です。
Q: 多層断熱ガラスの輸出通関にはどのような書類が必要ですか?
A: 通常、契約書、インボイス、パッキングリスト、通関申告書、申告要素表が必要です。FTA優遇を受ける場合は原産地証明書が必要です。一部の国ではガラスの強度、断熱性能検査報告書が要求される場合があり、事前にフォワーダーと確認することをお勧めします。
Q: 多層断熱ガラスに金属フレームが付いている場合、どのように分類しますか?
A: 金属フレームとガラスが完全なドア窓又はカーテンウォールを構成し、フレームが主要特性である場合は7610(アルミ製構造物)又は7308(鉄鋼構造物)に分類される可能性があります。ガラス部分のみに枠がある場合は、全体をガラスとして分類し7008に分類されます。主要特性に基づき判断する必要があります。
⚠️ 免責事項:本ページのHSコード分類、申告要素、関税率、規制条件は参考情報であり、通関分類に関する法的助言を構成するものではありません。関税率・規制は変更される可能性があり、税関総署の最新公告および現場判断が優先されます。輸出入の通関手続きは専門の通関業者または税関機関にご相談ください。